今回は私が大学受験生だった頃にとても興味があった勉強法についてです。
その勉強法とはズバリ!『超高速復習法 セルフレクチャー』
一言でいえば、「1回の学習を高速で行うことで反復回数を増やし効率的な知識定着を図る」というやり方です。
復習を口頭説明で行うことで高速の学習を実現することがポイントになっています。
私が実際に実践してみて効果も検証します。
追記:実践レポは「【検証】セルフレクチャーとAnkiで数学を勉強してみた」からご覧になれます。
『超高速反復 セルフレクチャー』とは?
ネットで大阪府枚方市にある『ミスターステップアップ』さんという塾のサイトが紹介しているのを見て興味を持っていました。
ミスターステップアップさんのサイトの「最強の復習方法「セルフレクチャー」とは?やり方を徹底解説!」という記事をベースにセルフレクチャーについて解説します。
これを要約すると・・・
- 「セルフレクチャー」は「自分自身に講義をすること」
- 口頭説明なら短時間で復習でき、1冊の問題集を素早く反復可能!
- 最初から答えを見てOK!理解して説明できるようになれば大丈夫
- セルフレクチャーを使って、1冊の問題集は7周以上周回しよう!
私は大学受験生の頃、「答えを最初から見るのはダメ」「勉強は手を動かして進めるものだ」と教えられて勉強をしていたので、特に「最初から答えを見てOK」という部分に衝撃を受けました。
当時の私はといえば・・・
- 問題集を1周するのに時間がかかり最初の方を完全に忘却
- 1周するのに時間がかかり、2周目以降をする時間がない(できたことない)
- 一見熱心に勉強しているのに信じられないほど成績が上がらない(地獄)
というかなり悲惨な状態でした。
ただ当時は勉強法を大きく変える勇気もなく、結局この勉強法は採用せずに受験生活を終えてしまったのです。
というわけで、時間だけはたっぷりあり、受験生と違って「失敗」のリスクが小さい現役大学生の私が検証をしてみることにしました。
※検証の様子はこちらの「【検証】セルフレクチャーとAnkiで数学を勉強してみた」という記事からご覧ください!
セルフレクチャーのやり方を徹底解説!
ミスターステップアップさんの「数学勉強法完全版|偏差値30から70までUPさせる方法!」という記事をベースに「セルフレクチャー」のやり方を徹底解説します。
「超高速反復 セルフレクチャー」の基本思想
- 最も大切なことは「反復」
- 解法が瞬時に頭から引き出せる状態にするため、同じ教材を7回以上解く
- 解くときは「セルフレクチャー」を活用
- 紙に書かないことで大幅な時間短縮になる
「超高速反復 セルフレクチャー」の手順
1周目:問題の仕分け(大問1つあたり7分以内)
大問1つあたり7分で解説を読み、問題を以下のように仕分ける。
記号 | 把握した問題の難易度 |
---|---|
◎ | 何も見なくても確実に解ける |
〇 | 解けそうだが自信が無い |
△ | 解けないけど解答は理解できた |
× | 解けないし解答も理解できない |
学習中の時間は、こういったタイマーで測るのがおススメです。
2周目:セルフレクチャー(大問1つあたり3分)
「1周目の学習から3日以内」に「大問1つあたり3分」で「問題の解法を声に出して説明(セルフレクチャー)する」
1周目でつけた記号によって、以下のように取り組み方を変えます。
記号 | 把握した問題の難易度 |
---|---|
◎ | 軽く読むだけでOK |
〇 | ◎になるまでセルフレクチャー |
△ | 〇になるまでセルフレクチャー |
× | 解説を読んで理解に努める |
セルフレクチャーや、解説の読み込みで理解度が変わったら記号も変更しておきます。
3周目・4周目:セルフレクチャー(大問1つあたり30秒~1分)
「2回目(3回目)の学習から3日以内」に「大問1つあたり30秒~1分」で「セルフレクチャー」します。
記号によってとる対応は2周目と同じです。
記号 | 把握した問題の難易度 |
---|---|
◎ | 軽く読むだけでOK |
〇 | ◎になるまでセルフレクチャー |
△ | 〇になるまでセルフレクチャー |
× | 解説を読んで理解に努める |
5周目:実際に手を動かして解く
セルフレクチャーは大変効率的な勉強法ですが、受験本番では紙に書いて解答するため、書いて問題を解く勉強方法も取り入れていきます。
ただ、4周目までで多くの問題の解法が頭に入っているはずなので、初見の問題を解いていくよりはるかに負担が少ないはずです。
具体的には、「4周目から3日以内」に4周目で着いた記号が、「◎、〇、△」のものを解きます。×のものは引き続き解答を読んで理解できるようにしましょう。
6周目以降:「セルフレクチャー」と「書き」を組み合わせて反復
不安な問題や複雑な問題は書いて、そうでないものはセルフレクチャーで復習をしていくとよいでしょう。
これも5周目から3日以内に行います。
【挫折】まりもの検証学習計画
※2022年3月30日追記
改めて挑戦した記録をやっとこupしましたので、以下からお読みください。
※以下の内容は挫折したものです。挫折する原因(=セルフレクチャーのデメリット)は何なのか考えながら読んでみてください。
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まりもは理系大学生なので、数学の微分積分学を勉強しようと思います。
最初に断っておきたいのは、まりもは微分積分学に初めて触れるわけではないということです。
大学1年で微分積分学を履修しました。また、高校で習う数学Ⅲと重複する部分もかなりあります。
・・・が、復習を全くしないダメ大学生(賢くなりたいわりに怠け者)なので知識はかなり抜けていると思われます。
使用する教材はこちらです!
『弱点克服 大学生の微積分』
選んだ理由は
・厳選された問題がちょうど100個掲載されている
→計画が立てやすい
・巻末には収録された問題をランダムに並べたテストが20回分ついている
→学習の成果の確認がしやすい
といった感じです。
また先程紹介した学習計画の例をもとに、まりもの学習計画を立てます。
この記事を書いているのは2021年2月18日なので、明日2月19日から勉強を始める計画を立てました。(ダイエットは明日から理論)
春休みでとても暇なので、徹底的に進める鬼(?)スケジュールを組んでみました。
2月19日 | 1~10 |
2月20日 | 11~20+1~10のセルフレクチャー |
2月21日 | 休み |
2月22日 | 21~30+1~20のセルフレクチャー |
2月23日 | 31~40+1~30のセルフレクチャー |
2月24日 | 41~50+1~40のセルフレクチャー |
2月25日 | 51~60+1~50のセルフレクチャー |
2月26日 | 61~70+1~60のセルフレクチャー |
2月27日 | 71~80+1~70のセルフレクチャー |
2月28日 | 休み |
3月1日 | 81~90+1~80のセルフレクチャー |
3月2日 | 91~100+1~90のセルフレクチャー |
3月3日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月4日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月5日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月6日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月7日 | 休み |
3月8日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月9日 | 1~100のセルフレクチャー |
日曜日は休み(予備日)としました。
全ての問題を7回以上解いた段階で一旦ストップし、巻末のテストを解いていきたいと思います。
(ただ巻末のテストは問題集の問題がランダムに並んでいるだけのようなので、何か他のものでのテストも検討しています)
挫折経験からわかるセルフレクチャーのデメリット
・・・お目汚し失礼しました(笑)
先ほどの学習計画は、この後見事に失敗しまう運命にあります。
なぜだかわかりましたか?
答えは、日に日に復習量が増え、一日に私が勉強に割ける時間では足りなくなったためです。
私のこの恥ずかしい挫折経験から、セルフレクチャーのデメリットが理解できたと思います。
- 復習管理が面倒で大変
- 日に日に復習量が増え、学習時間が長くなる(偏る)
- 授業のない自宅浪人生だったらいいかもしれないが、学校通い・予備校通いには厳しい
このようなデメリットが判明したため、以下の検証記事では「Anki」というソフトを利用してセルフレクチャーのスケジュール管理を行った上で勉強をしてみました。
まとめ
セルフレクチャーを行う理由は以下でした。
- 最も大切なことは「反復」
- 解法が瞬時に頭から引き出せる状態にするため、同じ教材を7回以上解く
- 解くときは「セルフレクチャー」を活用
- 紙に書かないことで大幅な時間短縮になる
そして一回挫折した経験から、セルフレクチャーのデメリットもわかりました。
- 復習管理が面倒で大変
- 日に日に復習量が増え、学習時間が長くなる(偏る)
- 授業のない自宅浪人生だったらいいかもしれないが、学校通い・予備校通いには厳しい
復習の管理をツールで行うことができれば、セルフレクチャーの恩恵を最大に引き出せるのではないかと考え行った検証を「【検証】セルフレクチャーとAnkiで数学を勉強してみた」にまとめていますので、ぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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