約1年前、こんな記事↓を投稿していました。
セルフレクチャーとという勉強法を実践したくて、勉強スケジュールを記事で公開していたのです笑
が、見事に挫折。(セルフ公開処刑(^^)
その後ブログは放置していた(怠惰)のですが、その間もこの記事にはアクセスが継続して存在していました。
つまり、勉強法にお困りで調べまくるうちに、このようなわけのわからんサイトに漂着してしまう迷える人々がいるわけです!
ということで、今回は、前回の挫折原因を分析し、対策を立てた上で再度挑戦しました。
今回はちゃんと挫折せずにできました!笑
前回のおさらい
前回の記事「『 セルフレクチャー』を暇な大学生が実践してみたいなって話」の続編です。
この記事の内容をざっくりまとめるとこんな感じです。
- セルフレクチャー → 解法を口頭で呟く勉強法
- まりもは「大学生の微積分」で効果を検証しようとした
- しかし挫折
セルフレクチャーに挫折した原因分析
まず、前回の企画はなぜ頓挫したのかを分析します。
ミスターステップアップさんのサイトの学習計画例を参考にして立てた前回の計画はコチラです。
2月19日 | 1~10 |
2月20日 | 11~20+1~10のセルフレクチャー |
2月21日 | 休み |
2月22日 | 21~30+1~20のセルフレクチャー |
2月23日 | 31~40+1~30のセルフレクチャー |
2月24日 | 41~50+1~40のセルフレクチャー |
2月25日 | 51~60+1~50のセルフレクチャー |
2月26日 | 61~70+1~60のセルフレクチャー |
2月27日 | 71~80+1~70のセルフレクチャー |
2月28日 | 休み |
3月1日 | 81~90+1~80のセルフレクチャー |
3月2日 | 91~100+1~90のセルフレクチャー |
3月3日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月4日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月5日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月6日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月7日 | 休み |
3月8日 | 1~100のセルフレクチャー |
3月9日 | 1~100のセルフレクチャー |
随分とやる気の入った勉強計画ですね笑
当時勉強記録をつけていた手帳を見返してみました。
すると、なんと2月26日の地点で挫折していました。笑
しかし、挫折するのも無理はありません。
このスケジュールを馬鹿正直に守ったため、挫折する直前の2月25日には勉強時間が5時間を超えていたのです・・・
そりゃ毎日続けるのは無理すぎるわ
ではなぜ1日あたり5時間を超えてしまうような恐ろしいスケジュールになったのか?
それは「復習にかかる時間を上手く考慮できていないため」です。
「セルフレクチャー」は1問1問にかかる時間は短いです。
しかし、それゆえに復習量もじゃんじゃん増えていくわけです。
しかもこの復習の回し方だと、とんでもない速さで復習タスクが増殖していきます。
私は受験生ではないので、1日中勉強だけしている訳にもいきません。
したがって、もっとうまいスケジューリングを考える必要があります。
・・・しかし怠惰な私は思いました。
めんどいなw
改善案:復習管理に「Anki」を利用する
私は大学受験生のころから、復習管理が下手であるという自覚がありました。
そのため新しい知識に触れても、過去に学んだことと結びつけられず、いつまでも体系的な理解に至ることがないがゆえに、模試や入試問題には歯が立たなかったのだと考えています。
この仮説を検証したいという思いもあり、今回は復習管理にAnkiというソフトを使うことにしました。
Ankiについて詳しくは「【学習者必見】Anki ー最強復習ツールで「コツコツ」を味方にー」を参照してください。
Ankiとは、「習熟度に応じて復習タイミングを管理してくれる超賢いフラッシュカードソフト」です。
簡単な問題は間隔を長く、難しい問題は間隔を短くして出題してくれます。
画面に表示された問題を解いたり、暗記したりするだけで、知識が長期記憶として定着してしまう優れものなのです・・・!
控えめに言って神というやつです
本来は、英単語などの単純丸暗記に使用するものだと思われますが、復習管理を自分でしたくない怠惰な私はこのソフトが活用できるのはないかと考えました。
新・学習計画
前回は大学数学に取り組んでいましたが、成果確認の手段の少なさから変更します。
セルフレクチャーをする教材
青チャート数ⅠA(家に転がってたやつ) 場合の数35問+確率38問の計63問
「理系大学生なのに高校数学?楽勝では?」と思う方もいらっしゃると思いますが、やります。
場合の数と確率は、大学受験生のころから苦手でした。(というかガチでできませんでした)
そして受験が終わった瞬間から一切手を付けていなので、勉強し直す機会が欲しいと思っていたのです・・・!
勉強したかったし、ブログネタにもなる。
一石二鳥というわけです。
成果確認の手段
全国大学入試問題正解 数学 国公立編 → 大学をランク別に分けて挑戦
大学入試の問題がたくさん載っている問題集です。
大学をだいたいのランクごとに分けた上で、場合の数と確率の問題にのみ取り組んでいこうと思います。
私の通う大学は入試難易度はかなり低めなので、Dランク以上の大学の問題が解ければ一応成果ということにします。
もっとハイレベルな情報を求めていた方がいればすんません。。。
Ankiを使ったセルフレクチャーの手順
誰でも再現できるように、実施方法を記載しておきます。(みんな大好き、「再現性」)
Ankiを使用したことが無い人からするとただの暗号だと思うので、読み飛ばしてください。
Ankiの便利機能の1つである、テキストファイルからのデッキ(暗記カードのまとまり)作成を行います。
以下はWindowsのパソコンを使用した手順になります。(文字だらけで恐縮です・・・)
Ankiデッキ準備編
①Excelを起動→「空白のブック」をクリック
②1行A列のセルに問題番号を入力
③1行A列のセルを選択し、右下にカーソルを合わせる
④ドラッグし、マウスを下に動かす(オートフィル)
①画面左上の「ファイル」をクリック
②画面左側の「名前をつけて保存」をクリック
③保存場所を決める(どこでもOK!よくわからない人は「デスクトップ」がおススメ)
④ファイル名を適当に入力
⑤ファイル名の下のドロップボックスから、「テキスト(タブ区切り)(*.txt)」を選択
⑥エクセルを閉じる(閉じないと次のSTEPでエラーが起こります。)
①STEP2で作成したテキストファイルを「メモ帳」で開く
②左上の「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリック
③中央の下部の「文字コード」のプルダウンリストから、「UTF-8」を選択
④「保存」をクリック
※保存したときに「上書きしますか?」と聞かれるので、「はい」を選んでください。
⑤「メモ帳」を閉じる
①Ankiを起動する
②下部の「デッキを作成」をクリック
③任意のデッキ名を入力し、「OK」をクリック
④作成したデッキのタイトルをクリック
⑤左上の「デッキ」をクリックし、元の画面に戻る
⑥右下の「ファイルを読み込む」をクリック
⑦STEP3で作成したテキストファイルを選択→「開く」をクリック
⑧デッキ名が③で設定したものになっているか確認し、「読み込む」をクリック
⑨「読み込みが完了しました」の画面で、「Close」をクリック
前回の挫折の反省を活かし、1日あたりの問題数は3問にします。
①「デッキ」の画面で、デッキ名の右側の歯車マークをクリック
②「オプション」をクリック
③「新規カード」のタブの、「一日あたりの新規カード出題枚数の上限」の数字を3にする
④OKをクリック
実践編
作成したデッキのタイトルをクリックし、「学習開始」ボタンを押すと問題番号が表示されます。
表示された番号の問題で、セルフレクチャーをします。
(セルフレクチャーそのもののやり方については、前回記事参照)
セルフレクチャーが終わったら、「解答を表示」ボタンを押します。
(今回、Ankiには解答を登録していないので何も表示されません。)
すると下部に、「もう一度」「難しい」「普通」「簡単」の4つのボタンが表示されるので、いずれかを選択します。
ボタンの上には、それを押した場合の次回の出題日までの日数が書かれているので、それを参考に選択すると良いでしょう!
実践結果
セルフレクチャー
(1) 全問終了するまでの期間
日付 | 所要時間(分) | 問題番号 |
---|---|---|
2/18 | 21 | 1,2,3 |
2/19 | 20 | 2,3,4,5途 |
2/20 | 20 | 1,4,5,6,7 |
2/21 | 17 | 8,9,10 |
2/22 | 27 | 11,12,13 |
2/23 | 45 | 2,3,4,7,12,14,15,16 |
2/24 | 21 | 15,17,18,19 |
2/25 | 40 | 1,5,6,9,10,11,12,17,20,21,22 |
2/26 | 23 | 8,14,22,23,24,25 |
2/27 | 23 | 13,15,16,25,26,27,28 |
2/28 | 43 | 17,18,19,20,28,29,30,31 |
3/1 | 40 | 12,22,23,24,29,30,32,33,34 |
3/2 | 34 | 12,21,25,32,34,35,36,37 |
3/3 | 30 | 1,35,38,39,40 |
3/4 | 32 | 7,26,27,28,30,38,39,40,41,42,43 |
3/5 | 44 | 17,18,19,29,31,33,34,41,42,44,45,46 |
3/6 | 48 | 4,11,12,32,36,45,46,47,48,49 |
3/7 | – | – |
3/8 | – | – |
3/9 | 73 | 2,3,8,10,15,22,23,24,30,35,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,48,49,50,51,52 |
3/10 | 36 | 13,20,47,52,53,54,55 |
3/11 | 43 | 8,16,53,54,55,56,57,58 |
3/12 | 40 | 5,9,25,51,56,58,59,60,61 |
3/13 | – | – |
3/14 | 53 | 6,28,29,34,36,39,42,45,49,50,52,53,54,55,58,62,63 |
かかった日数: 25日間(うち3日間はサボり)
総学習時間: 773分 (12時間53分)
1日あたりの平均学習時間: 35.1分
日数が経つにつれて、復習タスクが増えていくので所要時間も増加しました。
また、1日でもサボるとその翌日はずば抜けて所要時間が長くなります。(復習タスクがたまるため)
3月9日のみ73分の時間を要したものの、それ以外は60分以内に収まっているので、受験生でない人の勉強量としては結構適切な感じがします。
(2) 全問終了してから、成果確認まで惰性で勉強してた期間
日付 | 所要時間 (分) | 問題番号 |
---|---|---|
3/15 | 29 | 32,46,56,59,60,61,63 |
3/16 | 9 | 14,21,57 |
3/17 | 13 | 8,12 |
3/18 | 18 | 27,30,38,48,58,63 |
3/20 | 28 | 26,31,33,40,43,53,56,60,61,62 |
3/21 | 12 | 41,44,45,55 |
3/25 | 28 | 1,7,16,17,18,19,35,36,47,51,52,59 |
3/27 | 11 | 52,61,63 |
3/30 | 17 | 46,56,58 |
新しく進める問題が無くなり、復習タスクを回すだけになったので、所要時間が減ります(そしてサボる回数も増えます)
成果確認
成果確認の結果は以下の通りとなりました。
まとまった時間を取るのが難しかったので、小分けにして取り組んでいます。
実施日 | 大学名 | ランク(ネット情報) | 問題情報 | 正誤 | コメント |
---|---|---|---|---|---|
忘却 | 高知工科大学 | D | 2020年大問1(3) | 〇 | 小問集合 |
3/25 | 埼玉大学(教・経 前期) | C | 2020年大問2 | (1)× (2)〇 (3)〇 | (1)で普通に間違えた |
3/30 | 埼玉大学(理・工 後期) | C | 2020年大問3 | (1)× (2)〇 (3)× (4)〇 | 謎の点の取り方 |
3/30 | 小樽商科大学 | C | 2020年大問3 | (1)〇 (2)× (3)× | (2)で痛恨の計算ミス |
・・・お目汚しすみません泣
twitterとかによくいる超頭いい勉強垢さん(化け物なんじゃないかと思ってる)などに見られたら鼻で笑われてしまいそうです。
正解できている問題数を見ると、やはり青チャートの例題を身につけただけでは練習が不足しているかなあと思います。
初見の問題に対応する練習を積む必要があると思います。
ただ、大学受験生だった当時と比較すると、1つ1つに対して解法がスッと思いつくような感覚がありました。
間違っている問題の中にも、方針自体は合っているものも複数あります。
大学受験生のときによくやっていた、確率なのに答えが1を超えてきたりとか、そういったありえない間違いはなくなりました。(相当バカだった)
まとめ
結論から言って、Ankiとセルフレクチャーを併用する方法は、「大学受験のための基礎固め」として非常に有効なのではないかと思います。
今回の実験のように、1日3問+復習(毎日取り組めば所要時間60分以下)は、受験生になってから始めるペースとしては遅いですが、高1・高2の段階から受験準備する方にとっては悪くないペースなはずです。
私の手元にある青チャート(数ⅠA)では、例題数が272問なので、毎日3問ずつ進めれば3か月くらいで終わることになります。
普通は1周に3か月もかかっていたらなかなか力が身につかなそうな感じもしますが、Ankiで学習すれば定期的に復習が織り込まれることから、勉強したことを忘れません。
しかし、ただ単にAnkiで暗記だけをしていればいいというわけではありません。
入試では問題集と全く同じ問題は出ません。
したがって、初見の問題に対して、頭にストックしているどの解法を当てはめるべきか判断する訓練が必要です。
なので、Ankiでの学習が終わったら、類題や過去問で訓練を積みましょう。
今回の検証では、初見の問題を見たときに、青チャートのどの問題に似ているかが思いつくようになりました。
したがって、青チャートの復習と訓練を続けていけば、入試における得点力もupすると思います。
そして、「セルフレクチャー×Anki」の勉強法は調べてもヒットしなかったので、メジャーではないはずですが、個人的にはもう少し研究していきたいです。
なんだかまとまりの無いまとめになってしまいましたが、今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!
3月中になんとかupできてよかった!
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